子供のころから、この言葉をたくさん見聞きしてきました。もとは仏教用語で「仏道修行に専念する」という意味をもっています。およそ1500年前の中国の唐王朝時代には、手間ひまをかけること、努力すること、さらには手間ひまをかけるだけの時間的余裕を意味する俗語として広く使われるようになりました。
何もないところから新しいモノやアイデアを生み出し商品にするのは誰もができることではありません。しかし、今あるものに少し手を加え、使い勝手を良くしたり効率を上げることなら私たちにもできそうです。よりよい方法や手段を見つけるために考えをめぐらすこと、そしてそれをやってみること、それが「工夫」です。
昨年からのコロナ騒動で、今まで普通だったことが崩壊しました。マスクも、テレワークも、オンラインMTGも、はじめは戸惑いがありました。変わらなければいけない状況下で、いかにビジネスを継続しプライベートでも健康を保てるか、日々一つひとつ小さな工夫を積み重ねることが新しいカタチをつくる原動力なのです。
日本の産業や技術の発展に大きな足跡を残した松下幸之助さえも、日々考え、工夫を続けることを怠りませんでした。
とにかく、考えてみることである。工夫してみることである。
そして、やってみることである。
失敗すればやり直せばいい。
2021年、まだまだ工夫の余地はあるはずです。そこに気づける眼と、機敏な行動力が新しい一年を生き抜くカギになりそうです。